定期購読のご案内
ホーム 新刊案内 近刊案内 トピックス 装苑ONLINE 装苑賞
洋裁・手芸 クラフト 服飾 幼児・児童 料理 生活 読み物 その他
Book_search
書籍検索  書籍 雑誌 
>>詳細検索

 『ミセス』本誌2003年1月号から12回にわたって掲載された好評連載「水をめぐる小さな旅」をホームページで紹介いたします。
第12回 釧路湿原 -水と友達になる川の学校

9月末の大地震が釧路を襲った1週間後、訪れた湿原は、もう晩秋の装いだった。想像を超える広大な湿原の空を、赤い頭の丹頂鶴が飛んでいった。湧き水が生む湿原は、微妙な生態系が絡み合いながら成り立つ貴重な自然だ。1980年、日本で初のラムサール条約登録湿地となり、釧路湿原の保護の必要性が国際的にも明らかにされた。そして、今年1月、施行された「自然再生法」に基づき、釧路湿原は保全と再生に向け、一歩を踏み出した。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 釧路湿原

第11回 千歳川 -水と友達になる川の学校

北海道の支笏湖から千歳市、恵庭市を流れ流れてやがて石狩川となって、日本海へ注ぐ千歳川。清らかな中上流部の流れを舞台に開かれるリバースクール「千歳川・かわ塾」。子どもたちが川遊びを通して直接体験することで、良好な自然環境を次代へ引き継ぎたいと活動を開始して7年。今年は大雨の中で自然の厳しさと直面しながら、子どもたちは川とたっぷり遊び川を知り川を学んだ。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 千歳川

第10回 秋田・六郷 -泉で潤う、水道のない町

秋田県の米どころ、仙北平野の一角、六郷は湧水群の里だ。天然の地下水を飲料水や生活用水に使えるほど、いい水が湧き出している。シズとみんなが呼ぶ泉は、そちこちにあって、畑の野菜を洗ったり、ビールやすいかを冷やしたり。ここで顔を洗うのを今でも習慣とする人もいる。きれいな水の里は、ちり一つ落ちていない美しい町でもあった。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 秋田・六郷

第9回 新潟・高柳町 -山間の棚田の米作り

満々と張られた田水に、植えたばかりの苗の先がつんつんと列をなす五月田。間もなく青一色に染まる青田。山や谷を切り開き、石垣や土坡(とは)を積み上げて段々を形づくる棚田の景観は、日本の原風景といわれる。千枚田とも呼ばれるのは、狭い田が転じてのことともいい。平地と違う苦労や汗の結晶が伴う。コシヒカリの産地でもある高柳町。山に囲まれた棚田では、自然乾燥の稲架も目にした。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 新潟・高柳町

第8回 鬼無里(きなさ) -水芭蕉の咲くぶなの森

北安曇郡小谷村や白馬村、そして戸隠村にはさまれた山里。鋸歯状にそそ立つ大岩壁と山の稜線に囲まれた奥裾花渓谷は、太古のさまざまな地層が重なり合い、深く切れ込む秘境だ。何万年と営みを続けてきたぶなの原生林、「母なる木」にはぐくまれたきれいな水、豊かな大地。林下の湿原地帯には、雪解けを待って純白の水芭蕉が競うように咲く。本州一の大群落として。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 鬼無里

第7回 綾川渓谷 -九州・宮崎、照葉樹林の滴り

イチイガシ、タブ、カゴノキ、ツバキ、イスノキ、イタジイ、クスノキ。肉厚の葉を光に輝かせ、にぎやかにさざめく照葉樹林は、日本人の暮らしや精神の基層を培ったとされる。九州・宮崎県綾町、綾南川と綾北川に広がる原生林の森には、たくさんの生き物がうごめき、厚く積もった落ち葉層は地下水を宿らせ、やがて渓流となって豊かな水を生み出す。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 綾川渓谷

第6回 通潤橋 -江戸時代の用水の知恵

石橋が多い熊本にあって、緑川水系の流域は宝庫でもある。百年余りを生きた眼鑑橋(めがねばし)の石積みに刻まれる匠の技、役人の叡智、農民の汗。とりわけ川を渡る目的でなく水を引くための通潤橋は、水の重さを現代に伝える。遠方の水源から延々と引いた用水、水を得る森林作り。一適の水を思う人間の知恵を訪ねる。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 通潤橋への道

第5回 鵜之瀬 -若狭から奈良へ送る祈りの水

春を呼ぶ行事として知られる、奈良・東大寺二月堂の「お水取り」。ここへ送られるお香水(こうずい)は、福井県小浜にある神宮寺の井戸からくむ霊水。火と水の烈々たる「お水送り」から、十日を経て奈良へ祈りの水が届く。一適の滴りが地をくぐる自然の輪廻に、古人は何を託そうとしたのだろう。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ お香水を送る鵜之瀬の流れに会う旅

第4回 柿田川 -富士からの湧き水

伊豆半島の西のつけ根を流れるごく小さな柿田川。東洋一の湧水は、雨や雪解けの富士の滴り。地中の旅を続けて湧き出た流れに集う生態系は、まれに見る豊かな命をはぐくむ。川を愛する人、それを支える人々が守ってきた結晶に、水と命のつながりを思いやる。
【旅の道草】  
【ガ イ ド】・・・ 柿田川の水と自然に触れる旅

第3回 吉野川 その2 -大河の恵みに生きる

四国三郎と呼ばれる大河河口には、美しい葦(よし)の原の干潟が広大に続く。魚やかにがすみつき、希少種の鷹をはじめ渡り鳥の宝庫だ。川を糧に生きる漁師もいて、都市を流れる川、吉野川は今日も健気に生きているのである。
【旅の道草】・・・ 阿波徳島の味を訪ねて
【ガ イ ド】・・・ 吉野川河口干潟をめぐる旅

第2回 吉野川 その1 -川が育てた阿波の藍

徳島県を東西に滔々と流れる吉野川。四国随一の大河の流域では、江戸のころから藍栽培が盛んに行なわれ、良質な阿波藍の名を全国にとどろかせた。時代を経てなお、すくもの生産はほとんどが徳島産。昔ながらの家伝の技法は、水の与え方が品質を決め、最後に寒の水を打って仕上げる。
【旅の道草】・・・ 藍の栄華を訪ねて
【ガ イ ド】・・・ 藍に触れる吉野川の旅

第1回 那智ノ滝 -白竜の昇る日本一の瀑布を訪ねて

古来、滝壺には主である竜神や大蛇がすむといわれ、滝にまつわる伝承は事欠かない。一体となってほとばしり落下する姿は百滝百様。神秘的な美しさは見ていて飽きず、身と心を清めてくれる。わけても熊野の那智ノ滝は、日本一。その千尋の水煙にぜひ触れたくて。
【旅の道草】・・・ 熊野の家庭の味を手作り「かあちゃんの店」、那智ノ滝のそばで1泊「尊勝院」、他。
【ガ イ ド】・・・ 那智ノ滝を中心に回る熊野への旅



ヘルプ | 学校法人文化学園お問い合わせ文化出版局案内個人情報の取り扱いについてサイトマップ
Copyright BUNKAGAKUEN BUNKA PUBLISHING BUREAU All Rights Reserved.