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四国三郎と呼ばれる大河河口には、美しい葦(よし)の原の干潟が広大に続く。魚やかにがすみつき、希少種の鷹をはじめ渡り鳥の宝庫だ。川を糧に生きる漁師もいて、都市を流れる川、吉野川は今日も健気に生きているのである。


 はるか高知の瓶(かめ)ヶ森にひとしずくの端を発した川は、徳島平野を南北に二分して突き抜けるように滔々と紀伊水道へと注ぐ。
 その最後の地点である河口に立ったとき、「これが川!」とびっくりしてしまった。海との接点の川幅、1,333メートル。1キロ上に広がるのは広大な干潟。長い年月、川上から流れ着いた砂や泥が積み重ねられた雄大な潮間帯なのである。
吉野川河口の干潟は、海水と淡水の混ざった汽水域。それには、第十堰という石積みの特異な堰(せき)が大きな役割を果たしている。上流の淡水は、堰の下流へ流れて海水と混じり合うことで塩分濃度がさまざまな汽水を生む。その濃度に応じて生き物が生息し、希少な野鳥がすむ豊かな自然をはぐくんできた。生き物たちは、川の水を浄化する役目も担う。


干潟の近くでは、青のりの養殖が全国一の収穫量を誇る。
竹のくいが林立する様は、吉野川の冬の風物詩だ。

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