北海道の支笏湖から千歳市、恵庭市を流れ流れてやがて石狩川となって、日本海へ注ぐ千歳川。清らかな中上流部の流れを舞台に開かれるリバースクール「千歳川・かわ塾」。子どもたちが川遊びを通して直接体験することで、良好な自然環境を次代へ引き継ぎたいと活動を開始して7年。今年は大雨の中で自然の厳しさと直面しながら、子どもたちは川とたっぷり遊び川を知り川を学んだ。 |
|
|

NPO法人 水環境北海道が主催する「千歳川・かわ塾」は、河川関係のNPOとして最古参だ。「川には、子どもたちの学ぶすべてのものがある。川遊びを通して、知識ではなく知恵をはぐくんでほしい」と、川を体験する三日間のプログラムは盛りだくさんだ。最初の授業で、子どもたちはリバーレスキューを学ぶ。講義は、川の構造から始まった。流れの仕組みを知ることは、川の表情を読み取ることであり、川とつきあううえでの大事な基本なのだ。 |
|

千歳川に流れ込む支流の一つユカンボシ川の源流は、恵庭公園内の湧水である。この一隅に、手つかずの原生林が残されている。二日目はこの水源の森を探りながら、カメラで自然を読み取る実習から始まった。実をいえば、第1日と2日目は台風の接近と低気圧の影響で豪雨に近い大雨だった。こんな天候だから、当然、予定変更かと思われたが、ほとんどのプログラムは予定通り実施された。雨を肌で感じながら、通常と違う流れや深さを知り、気温の変化を実体験する。まさに生きた学習である。 |
|
|
|
 |