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『ミセス』2002年11月号掲載
指導と調理・脇 雅世
撮影・白根正治

第11回は、から揚げやフライ、てんぷらなどに最適な揚げ物なべの活用を、料理研究家の脇雅世さんに教えていただきました。電磁調理器の場合のポイントもあわせてご紹介します。


両手のシンプルな“天ぷら鍋”。鉄製。
直径22センチ、深さ9センチ。2,520円。グランシェフ


アルミニウムをステンレスではさんだ“ジオ・プロダクト”の“行平鍋”。全面7層構造。表面はオールステンレス製。直径15センチ(深さ6センチ)は6,000円、18センチ(深さ7センチ)は7,000円、21センチ(深さ8センチ)は8,000円。宮崎製作所



 揚げ物には、厚手で、深さがあり、口径の広いなべが適しています。素材は、ガスこんろ、電磁調理器いずれの場合も、油の温度が安定する、保温性に優れた多層構造のステンレスや鉄製がおすすめ。また、底の平らななべを選んだほうが、こんろに置いたときに安定感があり、電磁調理器でも使用することができます。


 油をこしたり、容器に移す場合、注ぎ口があると便利です。また、なべの縁の部分に、縁どりなどの加工をしていないなべを選ぶのもポイント。油汚れがこびりつかず、清潔に使うことができます。


 脇さんは、お弁当などの少量の揚げ物のときには、油の量が節約できる直径15センチのなべを使用しているそうです。写真の行平なべのように、応用範囲の広いなべを3サイズそろえておくと、揚げ物の種類や分量に合わせてなべを選ぶことができます。




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