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『ミセス』2002年3月号掲載
指導と調理・松本忠子
撮影・藤本 毅(本誌)

 お弁当のおかずやちらしずしに春らしい彩りを添える人気の卵焼き──。
 第三回めは、一生ものの卵焼きなべの選び方を、料理研究家の松本忠子さんに教えていただきました。“だしみつ”の甘みが決め手の関東風の厚焼き卵や、繊細な薄焼き卵の作り方とともにお届けします。



 卵焼きなべには、関東型といわれる正方形と、関西型といわれる長方形があります。厚焼き卵を上手に焼くためには、テフロン加工やステンレスのものに比べて熱を均一に伝えて、冷めにくい銅製がおすすめ。中でも、銅板が厚手で内側にすずを引いたなべは、焦げつきにくく耐久性に優れています。松本忠子さんは関東型(一八×一八センチ)を愛用していますが、扱いやすい大きさ(重さ)や形を選ぶといいでしょう。


 卵焼きは、熱したなべを常時片手で持って動かしながら焼き上げるので、持ち手に熱が伝わりにくく、銅の差込み口にしっかりととりつけられているものを選ぶことが大切です。




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