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『ミセス』2002年5月号掲載
指導と調理・松田美智子
撮影・白根正治

 日本の台所でも定番の道具になっているキッチンばさみは、一九三八年に世界で初めて「ヘンケルス」から生まれました。
 第五回は、料理研究家の松田美智子さんに教えていただいた、魚もおろせるキッチンばさみの活用をご紹介します。






 手の大きさに合った使いやすいはさみを選ぶためには、まず握ってみることが一番。長時間使っても手が痛くなることがないように、刃を開閉させたときの感触、力の入れやすさ、ほどよい重さであるかなどを確かめます。大ぶりの握りや滑りにくい樹脂ハンドルなど、デザインや素材も選ぶときのポイントです。


 のりや昆布をはじめ、魚のひれ、かにの殻、鶏肉の骨まで切るキッチンばさみには、切れ味が持続し、耐久性に優れたステンレス刃物鋼が一般的に使われています。細かい作業に役立てるためにも、刃を閉じたときに二つの刃先が合っていることが大切。食材をしっかりとはさめるように、刃に細かい波形の滑り止めが施されたものもあります。


 家庭用のキッチンばさみの中には、さまざまな機能を兼ね備えたデザインがあります。栓を抜く、紅茶缶のふたを開ける、ねじぶたを開ける、ぎんなんの殻を割るなど、あると便利な機能が考えられています。




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