京都は松尾大社からほど近く、桂川畔の住宅街の一軒家。祇園で20年続いた「石塀小路さくら」が昨年秋に移転、「嵐山さくら」となって開店した。ゆったりした席で供されるコース料理は、フランス料理を思わせる美しい先付けに始まり、お椀、おつくり、揚げ物、焼き物と、質量共に充実の料理が続き、土鍋炊きのうにご飯に鯛やはまぐりだしが添えられ、お茶漬けで締める大満足な流れ。合間に出されるちりめん山椒チーズや食後の焼きたてフルーツどら焼きなどオリジナルな美味も用意されて、限りなく楽しい食事の時間を持てる。もてなしも優しく気持ちが和み、街なかから離れた立地ながらまた行きたいと思わせる店。 撮影・鈴木誠一/取材、文・関谷江里 |
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12時〜13時、17時半〜20時半(共に最終入店)。 月曜終日、火曜昼休み。 要予約。 |
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京都市西京区嵐山風呂ノ橋町20の6 電話 075-861-9098 |
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秋の夜の12,960円のコースより。 写真上 蒸しあわびのタルタル、土佐酢ジュレ。季節によって食材は少しずつ変わるがこのスタイルの先付けで始まる。
写真下 土鍋炊きのうにご飯に、土瓶仕立てのはまぐりだしがつく。
夜は10,800円のコースもあり、昼は3,500円から(すべて税込み)。 3室あり、カウンター6席、ソファ3席、テーブル6席。全席禁煙。 ちりめん山椒チーズや京鴨ロースなどお土産も数種類そろっている。 |
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