窓から光が注ぎ込み、自然に溶け込んだかのような真っ白な店内。入った瞬間から心地よい空気に包まれる。腕をふるう柴田秀之シェフは、東京とフランスの名店で修業を重ね、今年の4月に東京・白金で店を開いた。繊細な前菜や濃厚なソースで見た目は正統派のフランス料理だが、食べると軽やか。「和食っぽいとよく言われます」と柴田シェフ。聞けば、日本全国から届く食材を、最大限に生かす方法を常に模索し、おいしさのために必要であれば、和の食材を使うこともあるという。さらに盛りつけは美しさだけでなく、食べる流れを考えて配置するというから驚きだ。昼は3,800円から、夜は6,800円と10,000円のコース(すべてサービス料別)。記念日に大切な人と楽しみたい店である。 撮影・安田如水(本誌)/取材、文・石出和香子 |
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11時半〜13時、18時〜20時半 (共にL.O.)。 月曜休み。要予約。 |
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東京都港区白金3の14の10 電話 03-5422-6606 |
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夜のコースより。 写真上 “オマールえびのアスピックと冬瓜のショーフロワ”。軽くゆでて焼いたオマールを、濃厚な鴨のコンソメジュレが引き立てる。フルーツの酸味、冬瓜にしみ込んだだしのうまみ、アボカドのクリーミーさなど、多彩な味わいが楽しめる。
写真下 “セップ茸を使った小鳩のドゥミドゥイユ”。鳩にフォワグラとセップ茸のペーストをはさんで焼いた、香り高き一皿。 |
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