美麗にして美味な日本料理が味わえる店として愛されて10年、このほど元修業店で昨年閉店した「桜田」跡に移転した。ビルの1階にあった前の店舗から、坪庭や床の間のある料亭らしい空間に移ることで掛け軸や器も映え、料理をよりゆったりと楽しめるようになった。今回新調した厨房には、最新の調理機器を完備。店主の泉昌樹さんは、「今後はお客さまがあっと驚くようなこともしていきたい」と語る。とはいえ、だしの味は守り、八寸は必ず作り続けてゆきたいと。おつくりなど素材自体の上質さも際立つが、締めの炊込みご飯や自家製の甘味に至るまで、気持ちの行き渡った料理がいただける。京都の友人とも遠来の客とも通いたい、いいお店。 撮影・鈴木誠一/取材、文・関谷江里 |
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12時〜13時、18時〜19時半(共に最終入店)。 月曜休み。要予約。 |
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京都市下京区仏光寺通烏丸東入一筋目下ル東側 電話 075-351-3917 |
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春の夜のコースより。 写真上 八寸。鯛の粽(ちまき)、鮒ずしとすぐき、亀岡牛のローストビーフ、水菜のおひたし、卵カステラなどが季節ごとに内容を替えて、美麗に盛られる。
写真下 先付け。長芋そうめん、車えび、うに、たらの芽、たけのこ。
昼5,400円から、夜11,300円から(共に税、サービス料込み)。 カウンター6席、テーブル4席2卓、座敷4席(掘りごたつ式)。 全席禁煙。 |
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