桜の名所の東京・目黒川沿いにフレンチレストラン「クラフタル」が誕生した。店の名は“クラフト(手技)”と“テール(物語)”を組み合わせたもので、“物語”は大土橋真也シェフの美しい料理への驚きから始まる。シンプルで静かな空間が色鮮やかな皿を引き立たせ、起承転結のある8皿仕立てのコースは最後まで期待を裏切らない。美しさもさることながら、味の組立て方も斬新。調和のとれた味わいに、あえて歯応えや酸味などの刺激的な要素を加えている。「記憶に残る料理を作りたい」という大土橋シェフの狙いどおり、そのインパクトは強烈だ。7,000円のコースのほか、ア・ラ・カルトも充実。3/19〜4/12は、桜コース10,000円のみ。 撮影・安田如水(本誌)/取材、文・石出和香子 |
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17時〜24時。 3/19〜4/12は11時半〜12時半、 18時半〜19時半(すべてL.O.)。 水曜休み。要予約。 |
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東京都目黒区青葉台1の16の11 AMBIDEXビル2F 電話 03-6277-5813 |
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写真上 3/19〜4/12の桜コースより。“新たまねぎのロースト グリンピースとうに”。120℃で約3時間火入れをした玉ねぎは、外はかりっと香ばしく、中からはあめ色になった玉ねぎの甘みが広がる。うにのミネラル感と合わせた大粒の海塩が、より甘さを引き立たせている。
写真下 定番コースより。“はちみつレモン”。蜂とその巣を模したアートのような皿には、甘酸っぱい春色の物語が詰まっている。 |
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