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『ミセス』2002年10月号掲載
指導と調理・平松洋子
撮影・白根正治 |
なべで炊いたご飯が人気です。第10回めは、おいしさはもちろん、なべで炊く過程も楽しんでいらっしゃるフードジャーナリストの平松洋子さんに、愛用の炊飯なべを教えていただきました。 |
一体成型の羽釜を、ガスこんろでも炊きやすいように工夫したなべ。“かまど”に吹きこぼれを受ける溝があるので、ガス台も汚れません。ふたの重みが計算されていて、ほどよい圧力をかけてふっくらと炊き上げます。
“釜炊き三昧”本体はアルミ鋳物、ふたはステンレス(取っ手は天然木)、かまどはアルミ(耐熱塗装)。
2合炊き6,500円、4合炊き7,800円、6合炊き10,000円。ウルシヤマ金属工業 |
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なべ底まで釉薬をかけた信楽焼で、一般的な土なべと比べてひびが入りにくいのが特徴。なべが呼吸できるように特殊な釉薬が使われ、香りよく炊き上げた後には、おひつ代りとして使うこともできます。ふたを落とし込んだ構造で、吹きこぼれを防止。
“黒楽御飯鍋”受注生産。赤楽もあり。2合炊き28,000円、3合炊き38,000円、5合炊き43,000円。鍋工房 雲井窯 |
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熱の当りが柔らかく、均一に加熱できるアルミ鋳物製。底に厚みがあるので、保温性にも優れています。ふたを内側に落とし込ませることで吹きこぼれを防ぎ、薄い水の膜ができるウォーターシール現象の効果で適度な圧力が加わります。「しっとりやわらかく煮えるような実感」と、平松さん。
“文化鍋”アルミ鋳物。直径14センチ(1.5合炊き)〜26センチ(1.1升炊き)まで、2センチ刻みでそろっている。
写真は直径18センチ(3.5合炊き)5,000円。トオヤマ |
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基本は空気を含む耐火粘土から作られた土なべで、熱がじっくりと穏やかに伝わります。穴のない平ぶたは、より強く圧力が加わり、しっかりとした炊上りに。吹きこぼれがあってもふたの表面が受けてくれます。取っ手のないすっきりとしたデザインも魅力。「朝食のおかゆを炊くときにも愛用しています。内側にも釉薬がかかっていて、厚みがあるので、とろ火で煮る料理にも応用できます」と、平松さん。
“土釜おこげ”オーブン、電子レンジ対応。3合炊き5,000円。無印良品 有楽町 |
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