今年2月に誕生した「オルグイユ」は、シャンパン好きの間で話題の店だ。もちろんワインセラーに鎮座するのは、ほぼシャンパン。その理由は、「シャンパンの奥深い味わいを伝えたいから」とシェフの加瀬史也さん。唯一の赤ワインもフランス・シャンパーニュ地方のものである。合わせる料理には、シャンパンと同じ種類の酸味を加える。多彩な味わいがあるため、柑橘類はもとより、約20種類のビネガーをそろえているという。仕上げに添えるレモンやハーブ類は、提供する直前に用意し、香りを立たせる。料理の酸味と香りの余韻がシャンパンと絡み合い、絶妙のマリアージュ。オープンキッチンから客の様子を確認し、ベストのタイミングで料理が運ばれてくるのもうれしい。ランチ6,800円、ディナー10,500円(共にサービス料込み)。 撮影・安田如水(本誌)/取材、文・石出和香子 |
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12時〜13時、 18時〜19時半(共にL.O.)。 不定休。要予約。 |
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東京都港区南青山4の3の23 オリエンタル南青山201 電話 03-6804-5942 |
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コースの一例。 写真上 3種の歯ごたえが楽しめるたこの前菜。夏野菜のグリル、酸味をきかせた温かいソースと。
写真下 “フランス産子牛のグリルとリードヴォー カラマンシービネガーのソースを添えて”。オーブンで1時間火入れをしたもも肉はしっとりとやわらかい。柑橘のニュアンスのあるシャンパンと合わせて。 |
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