東京・恵比寿と広尾のちょうど中間地点に、カウンター8席とテーブル席が一つの小さなフランス料理店が誕生した。「きちんとフランス料理を味わってもらいたい」という岩田秀一郎シェフの思いから、料理は前菜2皿、魚料理、肉料理、デザートからなるプリフィクスコースのみ。旬の食材で彩られた皿は、うまみや酸味など、何層もの味で構成されているが軽やかで、新しさを感じながらもどこかほっとする味わいである。聞けばバターや小麦粉の量を減らしてはおらず、新たな解釈と調理法を用いて伝統的なフランス料理をアレンジしたという。ワインにも力を入れていて、グラスワインは常時、白、赤各3〜5種用意され、料理とのペアリングも楽しめる。21時以降はア・ラ・カルトのオーダーもでき、しっかり食べたい人も、おいしいワインを一杯飲みたい人にもおすすめの店である。 撮影・安田如水(本誌)/取材、文・石出和香子 |
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18時〜23時(L.O.)。 不定休。 |
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東京都渋谷区恵比寿1の26の12 サンライズヴィラ1F 電話 03-6885-3396 |
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コースより。 写真上 “フランス産ホワイトアスパラガスとはまぐり ブルギニヨンソース”。アスパラガスのほろ苦さとはまぐりのうまみ、フルーツトマトの酸味で厚みのある味わいに。
写真下 “帆立のソテー グリンピースのピュレとベーコンの泡”。フランスの家庭料理、プティ・ポワ・ア・ラ・フランセーズ(グリンピースの煮込み)を現代風にアレンジした一皿。
プリフィクスコース5,800円(サービス料別)。 |
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